カウンセラーの紹介と関わった事例 |
![]() 山形大学工学部卒後、富士通研究所に2年間勤務。トータルカウンセリングスクール主宰田中信生師(米沢興譲教会牧師)に出会い、師事し、20年以上にわたり問題児、不登校児など様々な人生に課題を持った方々と関わる。 その中でも、統合失調症の男性と1年間にもわたり生活を共にした経験は壮絶!彼との命がけの関わりから心の深みを知る。 生活を豊かにする「気づく力」にて、随時公開! その後、産業カウンセラー資格を収得し、フォーカシングやプロセス心理学を学ぶ。 ※関連する免許など※ ■カウンセリング部門 :産業カウンセラー ■教育部門:インターナショナル・ハウス・バンクーバー留学、東北学院大学インテンシーブ・オーラルイングリッシュ修学、物理・数学の中学、高校の教員免許 ※講演活動など※ 2009年 クリスマスセミナー 「しあわせハート・ケアー」 米澤新聞社の取材を受ける 2012年 「なぜ忙しいときに問題が起こるのか?!」出版 2013年 三友堂看護学校にて「禁止令」について講義 2014年 生活を豊かにする「気づく力」 セミナー にて統合失調症の彼から学んだことをレクチャー |
■様々な人生に課題を持った方々との関わりによって生まれた本 「なぜ忙しいときに問題が起こるのか」 カーネギメロン大学言語学博士 三田村照子氏から「ぜひ出版して欲しい!!」とお励ましをいただき、出版できました。 「最新情報!!」 本書38p~39pにある「自分を大切な友人と思うようにする」という内容が、2014年に出版されベストセラーになった図解でわかるスタンフォードの自分を変える教室 まえがきより 「この忙しいときに・・・」というようなことってないだろうか。「よりによって大事なときに・・・」などという、困ってしまうようなことだ。そして、大概問題を起こすのは身近だから、なお困ってしまうのだ。夫だったり、妻だったり、子供だったり、時には恋人だったりと、身内と呼ばれる人たちなのである。まるで、あなたの足をわざと引っ張っているかのように思えてしょうがないのである。・・・ 「一生懸命にやっているのに、なんで身内に問題がおきてくるの!!」 なぜ自分は一生懸命やっているのに、身内には自分を支えて欲しいのに、やさしくして欲しいのに、 いろいろな問題が起こるんだろと思っていました。 とうとう、どうしてそうなるのかという原因が見えてきたのです!! 実は、忙しいことと問題が起きることは関係があったのだという発見です!!!! そのことを心理学的に考察してみました。さらに具体的にどうしたいいのかという方策まで言及します。実際に自分がやってみたことに裏打ちされていますので、実践的です。 心理学の理論だけでなく現場の修羅場から体感したものに裏打ちされているのが強みです!! その内容の一部を公開します。 ①統合失調症の男性の方と生活を共にしたとき 統合失調症の方をお預かりして、生活を共にするという生活が始まりました。彼と24時間生活を共にするということは、想像を絶しました。 私たちが普通に彼と接していても、私たちの言ったことや行為が彼の心の何かを刺激することがあります。すると、急に彼は豹変します。 突然、ものすごい形相で彼に暴力を振るわれるのです。それは命の危険を感じる緊張感が心に走ります。 あるとき、お風呂に入って「いい湯だな」などと私がくつろいでいるときでした。突然、彼が風呂の戸をこじ開けて「このやろう」と殴りかかってくきたではありませんか!!?? パニックです。 無防備な裸の状態で暴力を受けるということは、まさに言葉を失う出来事でした。 なぜ、急に彼が殴りかかってきたのかは、自分には全く見当がつきません。困惑しながら身を守ることしかできませんでした。 そういう日々の連続なのです。 このような体験から「人は、自分に命の危険が迫ってくるとき・・・頭は真っ白になる」ということが体験として理解できました。 ここで、本には掲載できませんでしたが、もう一つのエピソードを付け加えます。 毎朝、大学生を中心に数人が集まって学びをしていました。そのあと、みんなで掃除をしたり朝食を一緒にとったりと楽しいひとときを持っていました。 統合失調症の彼は、2階の部屋に閉じこもっていたのです。 彼は、人と会うのがとてもストレスで、特に自分と年代も同じ若い人々と会うのをいやがっていました。笑い声がすると、「僕のことを笑っている」というような強烈な思い込みにさい悩まされていました。 そんな朝、彼は、家内に聞いてきました。 「誰か2階に上がってくる人がいますか?」 「誰もいないから・・・安心して」 ところが、たまたま集っていた大学生が、気を利かせて掃除をしに2階に上がったのです。そのことで、彼は烈火のごとく怒って、ダダダダ―と1階にいる私たちのところに来て、大声で言いました。 「うそついていいと思っているのか!!」 殴りかかろうとするではありませんか!みんな、恐怖で凍りつきました。 そのとき、そこに居合わせた不登校から高校に復帰して大学生となっていたK君が、ある言葉を繰り返したのです。 「僕たちは君の味方だ」 するとどうでしょう!徐々に彼の力が脱力してきて落ち着いてきたではありませんか。 何が起こっているのか。私にはまったく訳が分かりませんでした。周りのみんなもただ立ちすくむだけでした。 「なぜこの一言を繰り返すことで、彼の怒りがおさまったのか」を理解できたのは、だいぶ時間が経ってからでした。 ②ある高校の臨時講師として問題児に関わる ある高校の臨時講師をしていた頃の話です。その当時は、「ツッパリ」といって教師に反抗的な態度をとることが流行っていた頃です。 まとまりのない教室。高校の授業をかき乱す生徒たち。 その中でもリーダー格のA君は、ワル連中と一緒になって授業を妨害していました。私もそういう連中がゆるせなくて、授業が終わっても彼らを追いかけまわしていました。 あるとき、いつもは、騒いでうるさい彼ですが・・・あるとき神妙な顔をして私に話しかけてきました。 「強面の銀次という人が、先生を連れて公園に来いというんだ。先生を連れて行かないと・・俺、半殺しの目にあうんだ。来てくれよな。」 さあ、あなたならどう返事するでしょうか・・・・?? 私は怖かったですが、とっさに「分かった」といってしまったのです。 さあ、放課後に公園に行くべきか、約束したけど行かないか・・・ハムレットよろく、心は大揺れに揺れました。 結局、私は彼と約束したところにはいきませんでした。そこから、事態は思わぬ展開になってゆきます。 渡辺一典のその他のテキスト⇒ショッピング |