コラムと生活の知恵 |
■自信は2種類あるといのはどういうこと? 普通、私たちは、何かができるようになると自信がつくと考えて、勉強に仕事にとスキルを上げようとします。確かに、それは自信を育てていることになります。 いままで、できなかったことができたということは、うれしいです。 自分は、できるという自信ができます。 イエス、ウイキャン の世界です ただ、これは、何かができるとか、自分にある何かあることに対しての自信なので、揺らぎやすいのです。だって自分よりできる人などと会うと比較が入って何か自分が色あせて見えたりすることもあることは自明です。 たとえ自分は、何もできなくても、人と比較して劣っていることがはっきりわかっても、 ま、いいか と思える強さというのは、存在に対する自信を持っている人といえます。 どんな自分であっても、この世に生きていていい という存在に対する自信があるのです。 そうです自信は2種類 @能力に対する自信 A存在に対する自信 とくにAの自信は、意外と人は重要視しないのですが、これこそ最重要な自信と私は考えます。 ■本来の能力を出すための条件 親御さんで、よく「勉強しろ」という方がおられます。さて、そう言ったからといって本人は勉強したでしょうか? このメッセージが及ぼす影響を考えてみましょう 勉強しろ @お前は、黙っていると勉強する意欲がないという前提⇒自発性が育たない A無理やりさせる⇒勉強自体が「いや」な感情を持たせてしまう Bどういう親の気持ちが背後にあるのかがわからないので、ただの命令になってしまう⇒人は命令されたくない そこで、こんなメッセージが考えられる 「勉強なんてしたくないものだよ。なのによくやっているね。すごいわ」 これを逆説的話法といいます 勉強しろといわれると、したくなくなる 勉強なんてしたくないものだ といわれると そう、そうと納得し、逆にやる気になるから不思議だ。 ■自信がないときの処方箋 この逆説的話法によるアプローチのいいのは、こうならないとだめだというプレッシャーを解放してくれるところです。 だから、すべてにおいてあなたが自信を失ったとき、自分にどう対応するかは 「自信なんて、なくていい」 と言ってあげることなのです。 一見矛盾しているようですが、自信がない、自信がない、だからだめ というプレッシャーをまず、解放することが大事だからです。 ■心を落ち着かせるマジックワード よく何か事を始めるときに結果が気になって、不安になることがあります。 急に「果たして自分にできるんだろうか」「もし、失敗したら・・・」「もし、がんになったら・・・」「もし、テストに落ちたら・・・」・・・・・・・・・・。 そんなときに、心を落ち着かせることのできるキーワードは、 「精一杯」 与えられた人生を精一杯生きて、その結果が不本意であったとしても、それはそれでよしとする。という潔さなのです。 ともかく、人がする後悔で一番つらいのは、 「あのとき、やろうと思えばできたのになぜやらなかったのだろうか?」 というやらなかった後悔なのです。 「あのときの彼と結婚しておけば・・」、「あのとき、IT事業に参入していたら・・・」「もっと健康に気をつけていたら・・・」そうです。やって失敗した後悔より、チャンスがあったのにやらなかった後悔のほうが3倍つらく感じるのです。どうしてだとお思いになります? 結果が分からないからなのです。 それに加えて、今よりもっと良くなったと思えるからなのです。ともかく、結果はどう出るか不安でもあなたが行動を起こしてみたということが後悔の少ない人生を生きる秘訣だということを思い起こしてみてください。 ■心を落ち着かせるマジックワード 好評のマジックワードシリーズですが、今回は、2つのチェックをするということです。 よく、私たちの感情が高まっているとき、判断を狂わせる2つの犯人がいます。 それは何だとお思いになりますか? 「欲」と「恐怖」 私が思っているこのことは、「欲」が入っているかな?とチェックするのです。 え!欲があるからいろいろな行動する力になるんじゃないか?と思われるかもしれません。そういうことを言ってるのでなく、欲に惑わされやすいということを言っているのです。 「すぐに儲かる・・・」「私はこれで1億もうけた・・・」などにすぐにとびつくなということなのです。もちろん確かな情報もあるものもあるでしょうが、一番考えなければならないのは・・・ 「儲かるのは誰?」という質問とその人に通用した方法は参考にはなるが、自分は置かれている立場や人柄などが違うということだ。 「欲」が入ると冷静さがなくなることが一番の難点だ。 その対極になるのが「恐怖」だ。これが入ると判断が狂うことがよくある。特に日本人は、恐怖に弱いといわれるゆえんである。そこにつけこまれるのが恐怖ビジネスといえよう。 ノストラダムスに始まり、国家破産まで、恐怖のシナリオにおびえるという具合だ。人は、脅されると普段の5倍思うように動くという心理実験があるという。恐怖を与えることができたら人は動くということだ。 だから、恐怖に心が占領されそうになったら、もう少し冷静になろうと心のどこかで思えたら救われる。 よくあるビジネスモデル @強い恐怖を与える(このままだと大変なことになる・・・、あなたは、この事実をしらない) A欲に訴える(うちの商品を使えば、その問題が解決するだけでなく、あなたにも収益がいくらか入りますよ) 国が破産しますよ→うちがその回避を教えますよ→うちのおすすめは・・・・etc 中にはすばらしいものもあるだろうが、急ぐ必要はないということだ。じっくり考えて、いろんな人の意見を聞いたりすることが大事だ 「欲」と「恐怖」に上手につきあえるようになると、またいままでとは違った世界が見えてくる ■過去を宝に変えるマジックワード 「あーやっちゃった」という具合に私たちは完全な人間でないので、よくあれやって後悔、これやって後悔という具合に残念がることがあります。 そのときに、その失敗を宝に変えるマジックワードがあります。それは・・・、 「学ぶ」 「このことから何を学ぶことができるだろうか?」と考え始めると失敗して苦しんでいるだけだったのが、失敗の中にある教訓を見つけ出そうという意識になるのです。 すなわち、感情でどっぷりつかっていたのが、「学ぶ」ということばを意識することで理性が働きはじめるようになるのです。 感情から理性に心をシフトするきっかけをつくることば「学ぶ」 ■与えられた人生の何を選択するのか? 子供たちにワンダー先生(当時20代の結構シャイで日本人的な性格をもつ方)と英語のレッスンをしていたのです。そのレッスンの後にワンダー先生がトミー君の話をされたのです。もちろん、通訳は私がしました。 小学校三年生のトミー君は、ちょっと知恵遅れの子供でした。障害を持ちながらもクラスのみんなに溶け込もうという気持ちは強かったのです。それで、もうすぐバレンタインデーが近いので、クラス全員にバレンタインのカードを書くことにしました。彼なりに一生懸命に一人ひとりのことを思いながら書いたのでした。 バレンタインデー当日、トミー君の学校は半日で終わり。その日午後、クラスのみんなの机にメールボックスがあって、そのボックスにめいめい思い思いにカードを入れるという習慣があったらしいのです。 おかあさんとしては、みんなの帰りを待って、窓越しに様子を見ているのです。するとクラスのみんなは集まって帰っているが、トミー君だけみんなのあとを1人とぼとぼと歩いるのです。お母さんとしては、ますます気になるわけです。 トミー君がいよいよ家のドアを開けました。 もうこのことを聞いたお母さんは怒り心頭。「なんて冷たいクラスの子達でしょう」「誰か1人でも家のトミーにカードを贈るという気配りのできる子はいないのか」かっかしているときに、トミー君はさらにこういったのです。 お母さんは、だれがうちのトミーにカードをくれるかということだったのに対して、トミー君の視点は、自分が間違いなくカードを渡せたという喜びだったのでした。 このトミー君の話を聞いていた子供たちの目に涙があふれました。
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