自信のとらえ方

実は、自信なんてない方がいいという世界的に有名な心理学者がいるという情報は、すでにご存じだと思います。また、根拠のない自信をもとうということを言う人もいます。

一体どちらを信じたらいいのかということになりますが・・・・?

あなたは、どちらが正しいと思われますか?
「能力」と「価値」の自信を混乱してとらえると訳が分からなくなります。

「能力」に関してのことなら、自信を低く見積もった方がいいのです。
なぜかというと、いつもポジティブな人は現実のリスクを低く見積もるので、逆に失敗しやすいという逆の結果が起きてっくるからです。

ポジティブ心理学では、ポジティブとネガティブの見方は3:1だといいます。だから、自分はネガティブだと悲観する必要はないのです。

ところが

「存在」の自信に関しては低いと、自分の存在価値がないと思い込み、人生の土台である「存在しているだけで価値がある」という自信を失いかねません。

存在の自信は根拠が必要ありません。

能力の自信をどう育てるのか?


「できたこと」だけを記録し続ける

「できたこと」だけを記録し続けるだけで能力の自信ができます。

どういうことでしょうか?

私たちは、否定的なものを強く受け止めて、肯定的なものを評価しない心の癖があるからです。別な言い方をすれば、「減点主義のスピリット」が強すぎるのです。

一時期、小惑星探査機はやぶさが帰還したというニュースで日本中が沸き立ったことを覚えておられるでしょうか?

「はやぶさプロジェクトマネージャー」の川口淳一郎先生の本に「はやぶさ式子育て法」「はやぶさ式思考法」があります。そこにも、減点法をやめて、加点法にすることのすすめがあります。

だんだんやる気が出てくる

できたことだけを記録してゆくと、そのできることが積み上がること自体が、だんだんと楽しみになってくるから不思議です。

それは、ちょうど貯金がたまってくると、もっと貯めてやろう、ポイントがたまってくると、ポイントをためるための買い物になっていた、という感覚と言ってもいいかなあ。

もう一度いいます。だめなところは、まず完全スルーです。素晴らしいところ、できたところを意識し、まず注目し、うんとほめを入れて積み上げる。

もちろん、失敗やダメなところの修正も必要なのはいうまでもありません。(←このことについては、「可能性を加速する価値観」にて取り扱いますのでお楽しみに)

が、

 まず、一番、最初にすることは、できている、素晴らしいところを正しく評価して、それを積み上げることです。簡単そうですが、やってみるとやりがいがあることに驚かれることでしょう。

 どうしてかというと、できてもこんなレベルではだめだと思ったり、ほめることが身についていないために、どう言ったらいいのかと思ったり・・・。様々な思いが湧き上がってくるからです。

 そんな惑わしにのらないでください。もし、何も失うものがないのでしたら、意識してやってみる価値は十分にあります!

??専門的に言うとプラスのストローク強化と言います。

 

体験談: 運転の自信を得られた!・・・K.S先生

 

 今、現役の医師として活躍しておられるK.S先生。先生は、マニュアル車での運転免許を持ち、10年以上のぺーパードライバーということでした。車の運転自体があまり好きではなかったということでしたが、運転する必要があったので、練習を一緒にして欲しいというリクエストをいただいたのでした。そのときの体験を話していただきました。

 

一度も「ダメ」と言われた印象が全くないです!

車庫入れとかバックとか苦手意識がありましたが、「もう一回やってみましょう」と言ってもらって、「運転は全く大丈夫ですよ」という言葉がけをしてもらいました。

 だから、自分はこれができないからダメと思わないで、段階を踏んで、できたのだと思います。今では、ギアチェンジとかするのが楽しくなりました。プロの運転でなくても、いろいろと注意するところさえ押さえておけば、上手でなくてもいいのだと思えて、できると思いました。

著者自身の体験

 こんにちは、渡辺です。

 春になるとNHKの英会話の勉強を始めるが、すぐに続かなくなる・・・計画しても、途中、計画通りにゆかなくなるとすぐに「あ、もうダメ」とあきらめてしまう。そんな性格です。ところが、健康管理で起きた時刻と寝た時刻を記録することをしていたとき、続けて書くことができたのです!

 その秘訣が、できたことだけを積み上げるというやり方だったのです。どういうことかというと、書くのを忘れた日や、サボった日は気にしないで、できた日の記録だけを書いたからです。

そうです。

できた日の記録だけ積み上がってゆくのですから・・・私は、できていると思えますし、その記録が積み上がってくる頃には、なんと毎日欠かさず記録していて、書くのが楽しみになっていました。

 

次回は、「可能性を見出す意識革命」です。お楽しみに!


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