ようこそ、志ん柳のHPへ。当店は上杉藩のお膝元、山形県 米沢市の日本料理店です。旬の食材・新鮮な魚介類はもちろん、米沢市の特産品米沢牛料理や郷土料理も各種取り揃えております。


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ギャラリー ( 成島焼 ・ 風景等 ) | ご案内 | 割烹 志ん柳

ギャラリー




-成島焼-
( 旧 成島焼 )

ギャラリー2 ( 現成島焼₋米沢焼鳴洲窯₋ ・ 志ん柳と蛙 ・ 風景 ) へ

当店、志ん柳 ( しんやなぎ ) としては昭和10年創業ですが、
その前身も明治後期・大正と商いをしておりました。その為
代々伝わった物を中心に、譲り受けたものなど多くの「成島焼」が
店内に残っています。米沢が誇る、産業の一端を感じさせるものとして
大変気に入っています。再興としての「米沢焼鳴洲窯」も含め店内に
展示してありますがその一部をここにご紹介したいと思います。


割烹志ん柳の二階フロアーに展示してある旧成島焼

一階柳生前のショーケース内の旧成島焼




旧 成島焼
( なるしまやき )

『成島焼の概要』
第9代藩主上杉鷹山公が米沢藩の財政立直し策として相馬焼の技法を学ばせ、天明元(1781)年
米沢の成島に御用窯を開きました。成島焼は藩の御用窯として大いに栄え、藩政を支えるほどに
潤いを見せましたが、明治後期に廃窯。一度は復興しましたが大正期に再び廃窯しました。
                           ※『山形県ホームページ』より抜粋
『成島焼の特色』
米沢藩では、珍奇を戒しめ、異形を禁じ、美をいやしみ、丈夫さを尊び、形を定めて成島焼の産を
明らかにした。生産された陶器は、漬物かめ・皿・鉢・徳利・茶碗・土瓶・火入れ・火鉢などに
限られ、美しい陶器、形の変った陶器の製造を禁止していた。それに胎土の質も悪かったので
施釉せざるを得ず、それらの技法を本郷焼から取り入れた。その結果逆にその美しさを生み、
黒釉・飴釉・鉄釉などをかけた上に大胆な灰釉(白)を流した陶器類が発生するに至った。つまり
成島系の瀬戸師たちは、藩主から禁じられ絵付けも出来ないことに抵抗して施釉に美を求めた
ものと考えられている。                ※『山形県立図書館項目編』より参照
『藩で決められた様式以外の成島焼の考察』
有識者や骨董屋さんのお話を伺っていると面白い事がわかりました。上記のように一般的には
米沢藩により、形も決められ、甕・壺・皿・鉢・花器・茶碗等の日用雑器に特定されていたと
言われていますが、第一次期の終盤(江戸末期、明治)や第二次期(明治、大正)では、藩の
威光も薄れ、そして藩自体が無くなっていく時代の変換期、他地区の瀬戸物が多量に流入し
成島焼の需要はどんどん減っていき、苦しい状況の中で陶工達は伝統を守りつつも、時には
造形物が得意だったり色使いに長けたりと各窯の特性を生かした品を作ることもあったようで、
特に米沢内の旦那衆と呼ばれる羽振りの良い方々が、その陶工さんたちに特注で作らせた
変わった作品や美しい名品も数多く残っているそうです。
注・お話を伺った方の中には明治大正の第二次期のものや、藩の決まりごとから外れた品は
旧成島焼とは言えないとおっしゃる方もおりました。ここではそのような品も旧成島焼として
掲載しております。
 ※『公式資料を分析したわけではなく、あくまで私個人が見聞きして行き着いた私見です。』


花器(かき)
花入や花瓶、水盤、植木鉢などで、実用的な旧成島の中でも美術的な側面を見せてくれる品もあります。

旧 成島焼 花入 (上杉家御紋入り)
大事にされてきた花入で落ち着いた色と
すらっと立った姿は気品があります。

左の花入の上杉家御紋
非常に緻密な造形で、米沢上杉藩が
興した成島焼を体現する貴重な品です。

旧 成島焼 細工入り花入
造りも肌も珍しく、細工の上に青い
垂れが流れ、美しい景色が出ています。

旧 成島焼 鼓型の花入
キリっとした端正な姿に飴色一色
活けた花が奇麗に映えそうです。

左の鼓型花入れの口造り
内側の溝は枝などで格子にあてがい
花を活けやすくする為なのだそうです。

旧 成島焼 植木鉢
造りがとてもしっかりしていて、青白い
灰釉の流れがきれいな作品です。

旧 成島焼 模様入りの花器
出来の良い姿に紋様がくっきりと
彫られ清々しい印象の秀逸の品です。

旧 成島焼 紋様入り植木鉢
紋様が彫られ縁の張り出しも珍しい。
鉄釉と灰釉が造りを惹き立てます。

旧 成島焼 飴と白の植木鉢
茶色の肌に濃く真っ白な灰釉が施され
花が似合いそうな明るい植木鉢です。

旧 成島焼 彫紋様水盤 (すいばん)
特注と思しき大変立派な水盤です。
肌も釉薬もとても成島らしい名品です。

旧 成島焼 波紋様水盤(すいばん)
小振りの三つ足の花器です。波の
紋様が涼やかな印象を与えます。

旧 成島焼 歪んだ波紋様水盤
全体を歪ませ波のうねりに迫力を
出しています。とても綺麗な品です。

旧 成島焼 松の造形の花器 (かき)
鉄釉の肌に三面を縁取り、中に細密な
素焼きの松が配された豪華な水盤です。

旧 成島焼 松の浮彫の透明釉の器
大変立派な作りで落ち着きがあります。
花卉?建水のような茶道具?

旧 成島焼 透明釉の三つ足植木鉢
少し歪めた作りに鉄釉でサラサラと描き
口にも鉄釉の珍しい品です。

旧 成島焼 巨大な対の花入
高さ50㎝、直径35㎝の迫力ある姿。
神社に奉納された品と言われています。

左の花入れの高台の底
奉〇〇 八幡宮御〇〇 文政三年?
米沢〇〇 別〇 竜宝寺 と読めます。

旧成島焼 三つ足の龍の植木鉢
雲龍を配した鉢を、獅子の顔の足が
三方で支える堂々とした作品です。

旧 成島焼 佛花器1 (ぶっかき)
小さくとも厚く丈夫な造りです。釉薬も
濃く、垂れの変化がとてもきれいです

旧 成島焼 佛花器2 (ぶっかき)
非常に出来が良く色も素晴らしい逸品。
陶工さんの技能がうかがい知れます。

旧 成島焼 皿型の植木鉢
こね鉢の姿で見込みは素焼き。水はけの
穴があります。胴の釉が綺麗です。

旧 成島焼 黄土色の花器
火の当たりのせいか薄い鉄釉の色むらが
出てしまっていますが中々渋い出来です。

旧 成島焼 大花瓶(かびん)
飴釉のみですが、色合いがとても深く
花を活ければとても映えそうです。

旧 成島焼 大壺(大花瓶?)
実に堂々とした体配で、とても古く、
鷹山公時代のものと言われています。
すず徳利(すずどっくり)
大量の酒や調味料などを入れていました。諸説ありますが、中身を判別する為に釉薬の掛け方に変化を
持たせたと思われ、同じものがありません。私見ですが、成島焼初期(江戸中期)の古いもの程、渋みのある
肌とドロッと流れた灰釉が見どころの物が多く非常に味わいがあります。対して成島焼後期(江戸末期~明治初期)の
比較的新しい品は黒釉も灰釉もさらりと溶け、ガラスのようなとても綺麗な表面の物が多くなってきます。

旧 成島焼 すず徳利 1
濃い灰釉がひび割れ下地の釉薬が滲み
出し得も言われぬ景色を生んでいます。

旧 成島焼 すず徳利 2
滑らかな肌に涙痕となった灰釉が
明るく冴え素晴らしい景色です。

旧 成島焼 すず徳利 3
裏から流された垂れの、毒々しい動きが
絶品で、首の虹彩も綺麗に出ています。

旧 成島焼 すず徳利 4
膨らみが大きく、青く変化した灰釉が
胴の端まで広がる大変珍しい姿です。

旧 成島焼 すず徳利 5
土色の肌を長くと流れる様がとても
味わい深い風情を生み出しています。

旧 成島焼 すず徳利 6
スリムな姿で土色の肌を流れる釉に
動きがあり面白い景色を作っています。

旧 成島焼 すず徳利 7
高さ50㎝に迫る立派な造りに真黒の肌。
首の灰釉が姿を引き締めています。

旧 成島焼 すず徳利 8
艶のある真黒の肌と、青みを帯びずに
分厚く垂れる白釉が豪快です。

旧 成島焼 すず徳利 9
貫禄あるとても大きなすず。飴色の肌に
さらりと広がる灰釉が綺麗です。

旧 成島焼 すず徳利 10
首がとても太い堂々とした姿と
一筋垂れた灰釉に味わいがあります。

旧 成島焼 すず徳利 11
深い飴色の肌と、肩に綺麗に広がる
花びらのような灰釉が鮮やかです。

旧 成島焼 すず徳利 12
薄い灰釉が止まった個所にだけ
白の縁取りができた奇麗な景色です。
小型のすず徳利(すずどっくり)
用途は大型と同じだと思いますが、液体の入る量は少ないので軽く使い勝手の良いものです。

旧 成島焼 小型のすず徳利 1
すず1や2と同じ肌と垂れの品です。
小さくとも貫禄があります。

旧 成島焼 小型のすず徳利 2
灰釉の広がりと下からの鉄釉のにじみが
綺麗で造りも端正、品があります。

旧 成島焼 小型のすず徳利 3
燃料の灰が薄らと降ったのでしょうか
霧のような青がとてもきれいです。

旧 成島焼 小型のすず徳利 4
灰が降ったというより掛けた白釉が
薄かったような印象です。

旧 成島焼 小型のすず徳利 5
白釉が発砲気味なのが多少残念ですが
奇麗に広がり大型のすずの貫禄です。

旧 成島焼 小型のすず徳利 6
落ち着いた地肌に、首の裾にまとまる
薄めの白釉が渋い雰囲気です。
珍しいすず徳利(すずどっくり)
特注品や陶工さんの創作意欲の結果なのかは不明ですが珍しい品々です。

旧 成島焼 人形すず徳利
特注品と思しき非常に凝った品。浮彫の
人形を配し肩から口の作りが絶妙です。

旧 成島焼 筆書きしたすず徳利
細長で地は透明釉、上に鉄釉、藁灰釉を
筆書き、口も二段の珍しいすず徳利。

旧 成島焼 白釉のないすず徳利
飾り気のない飴一色のすずですが
実に質実で素朴な趣があります。
酒器(しゅき)・徳利(とっくり)類
お酒等を入れていたものと思われます。出来の良い品が多く陶工さんの技量がうかがい知れます。

旧 成島焼 龍の酒甕(さかがめ)
見事な雲龍を一面に配した
他に類を見ない傑作です。

左の龍の酒甕のアップ
細部まで破綻なく彫られた職人技。
精悍な表情は力強く覇気さえ感じます。

左の龍の酒甕の口
成島らしい綺麗な灰釉の広がりも
龍にかからぬよう止めてあります。

旧 成島焼 酒甕(さかがめ)
姿も釉も垂れも注ぎ口も綺麗に
まとまった上々の品です。

旧 成島焼 布袋様の徳利
三面を凹ませその一つに布袋様を
配した黒々とした凛々しい姿です。

左の徳利の布袋様のアップ
技量のある陶工さんだったのでしょう。
和やかな心にさせてくれる表情です。

旧 成島焼 腰広がりの徳利
息を呑む程の素晴らしい造りで、さらに
三面を凹ませ形に変化を出しています。

旧 成島焼 黒釉の水注
珍しい形の品です。口と肩の灰釉が
とても良いアクセントになっています。

旧 成島焼 黄土色の水注
細くキリリとした姿で昔の成島らしい
落ち着いた雰囲気があります。

旧 成島焼 雲助徳利(うんすけ)
唐津等で見たことのある酒器です。
筆で描いた模様等、稀にみる珍品です。

旧成島焼 瓢箪徳利
珍しい形と白い肌。造りが荒く注文の
品というより試作品の様な雰囲気です。

旧成島焼 すずに近い徳利
一見灰釉を掛けた油壺ですが造りは
口が大きくすず徳利に近いです。

旧成島焼 口の広がる徳利
油壺に似ていますが醤油等を入れていて
カブ型と言う珍しい形なのだそうです。

旧 成島焼 ???
液体を入れるのでしょうが、加熱しても
持てないし、自立しないし・・・謎です。
灯明皿(とうみょうざら)・燭台(しょくだい)
当時は電気がありませんでしたので、灯芯(とうしん)※い草の芯など に火を灯し置いていたのが灯明皿です。
さらに足の無い灯明皿と組み合わせ高い位置に火を灯すのが燭台です。

旧 成島焼 灯明皿1 (とうみょうざら)
厚く塗られた黒い釉薬が綺麗で
渋い雰囲気があります。

旧 成島焼 灯明皿2 (とうみょうざら)
少し明るい飴色が爽やかな印象です。
厚めに作られ小さくとも丈夫です。
旧 成島焼 灯明皿3 (とうみょうざら)
作りが薄く多少深い形です。釉薬は
鉄釉に灰釉を混ぜたような感じです。

旧 成島焼 灯明皿4 (とうみょうざら)
厚く深い造りで、使い込みによる汚れが
ありますが、それがまた良い景色です。

旧 成島焼 灯明皿5 (とうみょうざら)
台からの立ち上がりで止めた鉄釉と
地の色が対称的な印象の品です。

旧 成島焼 足無灯明皿1
ほぼ素焼きの典型的な組合せ用の
皿で灯芯を出す切れ込みがあります。

旧 成島焼 足無灯明皿2
だいぶ使い込まれ汚れていますが
明るい飴色が施されています。

旧 成島焼 燭台1 (しょくだい)
飾って楽しめるものではありませんが
色合いもよく、しっかりした造りです。

旧 成島焼 燭台2 (しょくだい)
左の灯明台1よりも多少ボテっと
しています。花入れに良いかも。

燭台の使い方
上の足無灯明皿と組み合わせて
このようにセットします。
油壺(あぶらつぼ)
灯明皿に注ぐ油を入れておく小さな徳利が油壺です。黒か茶のシンプルな色合いがほとんど。
10~15㎝の程良い大きさで、味わいもあり一輪挿しとして使用されている方を見かけます。

旧 成島焼 油壺1 (あぶらつぼ)
黒釉にどっぷり浸かり非常に深い色。
形も品があり見ていて飽きません。

旧 成島焼 油壷2 (あぶらつぼ)
濃いめの飴薬が全体にかかり、
スリムにすくっと伸びた端正な姿です。

旧 成島焼 油壷3 (あぶらつぼ)
ぽってりとした胴に素朴な色合いの
薄い飴釉の肌に深い味があります。

旧 成島焼 油壺4(あぶらつぼ)
ドテッとした姿に小さな口が可愛らしく
真っ黒な肌がとても綺麗です。

旧 成島焼 油壷5 (あぶらつぼ)
油垂れの受皿が付いた珍品です。
サラッとした肌も風合いがあります。

旧 成島焼 持手付き油壺
注文の品でしょう。瓢箪型に持ち手を
付け、ドロリと流れる灰釉が絶品です。
小さな油壺(あぶらつぼ)
普通の油壺に比べ半分以下の4㎝から8㎝の可愛らしい油壺です。
詳しい方のお話を聞くと髪を結う時の鬢付け(びんつけ)油を
入れていたのではないかと言われています。なかなか珍しい品です。

旧 成島焼 極小油壺 1

旧 成島焼 極小油壺 2

旧 成島焼 極小油壺 3

旧 成島焼 極小油壺 4

旧 成島焼 極小油壺 5

旧 成島焼 極小油壺 6

旧 成島焼 極小油壺 7

旧 成島焼 極小油壺 8

旧 成島焼 極小油壺 9

旧 成島焼 極小油壺 10

旧 成島焼 極小油壺 11

旧 成島焼 瓢箪型の極小油壺
火鉢(ひばち)や香炉(こうろ)
灰を入れた器に炭火で暖を取ったり香を焚いたりします。
火を入れるものは見込みが下地のままの品が多いようです。

旧 成島焼 あられの火鉢(ひばち)
実に見事な出来の大振りの火鉢です。
両脇には迫力の鬼面を配しています。

旧 成島焼 手炙り(てあぶり)
小さな火鉢。意図的に変形させた表面が
手に馴染む、素晴らしい造形です。

旧 成島焼 白釉の手炙り(てあぶり)
白釉のみで六面の枠内には様々な紋様を
丁寧に刻んだ大変珍しい作品です。

旧 成島焼 三つ足香炉1 (こうろ)
大きなぐい呑み程の大きさで、指の跡が
螺旋状に付いた可愛らしい香炉です。

旧 成島焼 三つ足香炉2 (こうろ)
小鉢のような形の香炉です。素朴な
雰囲気が左の香炉1に似ています。
皿(さら)・鉢(はち)・片口(かたくち)・擂鉢(すりばち)
調理の段階で使用するものや食品を盛り付けたりするものです。こねたり混ぜたりするので分厚く丈夫にできています。

旧 成島焼 皿
見込に流れる飴釉が特徴的です。
何とも言えない風情があります。

旧 成島焼 浅鉢
納豆鉢と言われる浅い鉢です。胴は
黒釉、見込みは飴釉の仕上げです。

旧 成島焼 深皿?平鉢?
高台から一気に広がる腰と、口まで
ぐっと立ち上がる姿が凛としています。

旧 成島焼 鉢1
こね鉢と言われる半球の鉢です。
つるりとした黒釉がとても綺麗です。

旧 成島焼 鉢2
黒釉の肌が生活雑器の様相ですが
虹彩もはっきり出て成島らしい鉢です。

旧 成島焼 鉢3
黒に近い飴釉の肌と灰釉が口から見込に
溶け落ちる際の変化が面白い品です。

旧 成島焼 鉢4
しっかりした造りと厚く綺麗に塗った
飴釉。地味ですが清潔感のある品です。

旧 成島焼 鉢5
薄手ですが造り込みが良く、茶色の肌と
相まっての上品な感じがします。

旧 成島焼 鉢6
可愛らしい鉢で、土感のする薄い釉薬に
口の白釉がトロリと存在感を示します。

旧 成島焼 片口1 (かたくち)
口の形や角度、大きさなど器としての
バランスが良く味わい深い品です。

旧 成島焼 片口2 (かたくち)
小さな品ですが見込の釉が素晴らしく
横からも上からも見ていて飽きません。

旧 成島焼 擂鉢(すり鉢)
日用雑器、成島焼の典型です。実用品
なのに不思議と引き込まれます。

旧 成島焼 波紋様の大鉢(おおばち)
大きくとても整然とした波の模様が
魅力です。釉薬も綺麗な上作です。

旧 成島焼 白釉の大鉢(おおばち)
とても大きく明るい大鉢です。
旧成島では時折見る肌です。

旧 成島焼 家の彫の白大鉢(おおばち)
全体に白、上部に黒の普段とは逆の
色合いで、大きく家が彫られています。

旧 成島焼 小さめの鉢
形や大きさから茶こぼし等のような
ものではないかと思われます。
切立(切立)
旧成島焼の代表的な品の一つで直径10~15cm程の円柱の容れ物。調味料や冷や汁(米沢の郷土料理)などを入れたと聞きます。

旧 成島焼 切立1 (きったて)
真黒な釉に線を刻んだだけの単純な
紋様ですがとても味わい深い品です。

旧 成島焼 切立2 (きったて)
つるっとするほど厚く塗られた飴釉が
綺麗な切立。下に行く程濃くなります。

旧 成島焼 切立3 (きったて)
飴釉の濃淡と、所々から窺える土感が
郷愁を誘う温かみのある品です。
旧 成島焼 切立4 (きったて)
黒釉の切立ですが口には備前焼の
胡麻のような薄茶の景色が見えます。

旧 成島焼 切立5 (きったて)
釉の厚さも造形も丁寧に作られた品。
ザ・成島と言える落ち着いた作です。
旧 成島焼 切立6 (きったて)
直角に広がる口を持つ切立です。
黒釉に浸ける際の指の跡が目立ちます。
旧 成島焼 切立7 (きったて)
こちらも広がり口です。この口の
お陰で重くてもしっかりと持てます。

旧 成島焼 切立8 (きったて)
大きめの切立、つるんと厚く施された
鉄釉が綺麗です。花入のサイズです。

旧 成島焼 切立9 (きったて)
大きな切立、丈が短い切立甕と言っても
良い姿です。口には釉がありません。

旧 成島焼 切立10 (きったて)
茶色の地味な切立ですがサラッとした
質感が素朴な感じで飽きさせません。

旧 成島焼 切立11 (きったて)
底の面取りやまっすぐな立ち上がり等
成島らしい真面目さを感じる品です。

旧 成島焼 切立12 (きったて)
飴釉が流れ落ち口の色が薄いですが
逆に白釉を付けたような良い景色に。

旧 成島焼 切立13 (きったて)
トロッとした濃い飴釉にほんの少し
灰釉の白が見て取れます。

旧 成島焼 切立14 (きったて)
中程に線を刻むのはよく見ますが
底にあるのは初めてです。

旧 成島焼 小さな切立 (きったて)
小さくて明るい感じです。口には釉薬が
無く特別な用途があったと思われます

旧 成島焼 垂れある切立 (きったて)
ありそうで無い灰釉を施した切立。
派手すぎず落ち着いた姿です。

旧 成島焼 白い切立1 (きったて)
一面に白釉を施し、極め細かな貫入が
全面に散らばりとてもきれいです。

旧 成島焼 白い切立2 (きったて)
白切立1よりも大きく少し青みがかり
胴の一本筋が姿を引き締めます。

旧 成島焼 松の浮彫りの黒釉の器
高台から広がり、立ち上がった表面を
歪ませ、松を配した豪華な器です。
切立甕(きったてがめ)
旧成島焼では最も数が残っているものの一つで、直径20~30cm程の円柱形の甕。漬物等を漬けていたのではないでしょうか。

旧 成島焼 切立甕1 (きったてがめ)
大きな姿にたっぷりの垂れが豪快で
とても見栄えのする切立です。

旧 成島焼 切立甕2 (きったてがめ)
飴色が深く、垂れは薄いのですが
全体的にきれいに垂れています。

旧 成島焼 切立甕3 (きったてがめ)
肌が黒、灰釉が真っ白の渋い切立です。
分厚い重ねで出来の良い姿です。

旧 成島焼 切立甕4 (きったてがめ)
細身の姿に、青く釉の乗った表面は
まるで星空のようでとてもきれいです。

旧 成島焼 切立甕5 (きったてがめ)
土の質感が出る薄い飴釉の肌です。
地味ですが素朴な温かみがあります。

旧 成島焼 切立甕6 (きったてがめ)
黒に近い飴釉の肌を一本の筋が
姿をキチッと引き締めています。

旧 成島焼 切立甕7 (きったてがめ)
菊を模った耳が付いた切立瓶。上部の
薄い釉薬が味を出しています。

旧 成島焼 切立甕8 (きったてがめ)
灰褐色の肌の上に青白い釉が下まで
広がるキリッとした切立瓶です。

旧 成島焼 切立甕9 (きったてがめ)
耳付きの姿ですっきりした黒釉に
刻んだ二本の線が映える切立甕です。

旧 成島焼 切立甕10 (きったてがめ)
菊耳付きで少々ずんぐりした姿です。
内外の灰釉の色と広がりが綺麗です。

旧 成島焼 切立甕11 (きったてがめ)
鉄釉も灰釉もヒビが入りガサガサした
印象の肌です。焼き方の違い??

旧 成島焼 切立甕12 (きったてがめ)
濃い鉄釉に真っ白でドロリとした
灰釉が綺麗に止まっています。

旧 成島焼 切立甕13 (きったてがめ)
薄く茶色の鉄釉に中ほどまで広がる
灰釉が青く変色し成島らしい品です。

旧 成島焼 底が球状の切立甕1
時折出てくるすぼまり底の切立甕。
真っ黒に真っ白な釉が目を引きます。

旧 成島焼 底が球状の切立甕2
飴色の鉄釉の肌に白い灰釉が広く
サラリと流れ青白い境目が奇麗です。

旧 成島焼 小さな切立甕
茶色の肌に真白で濃い垂れが口を縁取り
渋さと鮮やかさを兼ね備えた品です。
甕・瓶(かめ)
口の直径が胴の三分の一以下のものを壺、それ以上は甕、だと区別する学者さんがいらっしゃいます。
一般的には壺と言いますが、コレクションの品数が多く、分かりやすくする為、ここではあえて甕と呼んでいます。

旧 成島焼 甕(瓶)1 (かめ)
裾がキュッと締まった凛々しい姿と
美しい垂れが素晴らしい逸品です。

旧 成島焼 甕(瓶)2 (かめ)
真白な垂れと黒釉と言っても良い
濃い鉄釉の肌がきれいな瓶です。

旧 成島焼 甕(瓶)3 (かめ)
厚い垂れが目を引く中型の瓶です。
裾が大きく安定感があります。

旧 成島焼 甕(瓶)4 (かめ)
小型の水瓶と言っても良い大きさで薄い
垂れと明るい垂れの対照が面白いです。

旧 成島焼 甕(瓶)5 (かめ)
使い込まれた感が手に馴染みます。
スッキリと綺麗な小型の甕です。

旧 成島焼 甕(瓶)6 (かめ)
いびつでざらざらした面白い甕です。
何とも言えない深い趣があります。

旧 成島焼 甕(瓶)7 (かめ)
厚く綺麗な垂れの中にも様々に変化する
様子を見て取れ飽きのこない品です。

旧 成島焼 甕(瓶)8 (かめ)
濃い飴色のみですが微妙に濃淡と
流れがあり魅力のある甕です。

旧 成島焼 甕(瓶)9 (かめ)
厚く綺麗な白釉と数本の筋を通した
飴釉の肌との対照が目を引く小甕です。

旧 成島焼 甕(瓶)10 (かめ)
しっかりした形と綺麗な黒釉、たっぷり
塗られた白釉が見どころの甕です。

左の甕10 の反対側です。
全く違う表情です。肌はサラッとして
乳白色の白釉はねっとりしています

旧 成島焼 甕(瓶)11 (かめ)
小振ですが濃い白釉が綺麗に流れ
分厚く止まった玉だれが見事です。

旧 成島焼 甕(瓶)12 (かめ)
下地の黒釉と白釉、それが混じる海鼠が
一面に絶妙に絡み合い見事な景色です

左の甕12の底です。
嘉永三と読めます。文章は読めませんが
経歴を残したい程の出来なのでしょう。

旧 成島焼 甕(瓶)13 (かめ)
たっぷりの黒釉に綺麗に広がる白釉の
コントラストが映える作品です。

旧 成島焼 甕(瓶)14(かめ)
茶壺のような珍しい形で肩一面に広がる
白釉が均等に垂れた見事な景色です。

旧 成島焼 変な垂れの甕(瓶)(かめ)
垂れの流れ方が作為的で多少残念な
気もしますがとても華やかな作品です。

旧 成島焼 蓋付瓶(ふたつきのかめ)
いかにも実用品らしい素朴な感じですが
中ほどの筋が姿を引き締めています。

旧 成島焼 極小甕1 (かめ)
一見するとただの甕のようですが高さ
10㎝程の手のひらに乗る小さな甕です。

旧 成島焼 極小甕2 (かめ)
こちらも手のひらサイズですが
形と言い釉薬と言い見事な作です。
水甕(みずがめ)
水道が無い当時は各家庭で飲み水を貯めておく必要がありました。

旧 成島焼 水甕(水瓶)1 (みずがめ)
子供が入れるくらいの大きなカメです。
飴色が濃く薄めの垂れが映えます。

左の水瓶1の反対側です。
向きの違いで異なる表情を見せます。
素朴な肌に真白な垂が目を引きます。

旧 成島焼 水甕(水瓶)2 (みずがめ)
ツルッとした厚い黒釉の肌に、青く
変化した釉が綺麗に広がっています。

旧 成島焼 水甕(水瓶)3 (みずがめ)
藁灰釉が下までバランスよく垂れ
底のすぼまりも格好の良い品です。

左の水瓶3の反対側です。
裏側は垂が厚い筋となって止まり
そのコントラストが目を引きます。

旧 成島焼 水甕(水瓶)4 (みずがめ)
やや小振ですが真黒い肌と明るい垂れの
対照がとても鮮やかで飾り映えします。

旧 成島焼 水甕(水瓶)5(みずがめ)
ずんぐりした体型と、ドロッとした黒に
白釉の筋が肩で止まる凛々しい姿です。

旧 成島焼 水甕(水瓶)6 (みずがめ)
サラリとした土感の肌に肩まで厚く
流れた青白い垂れがとてもきれいです。

旧 成島焼 水甕(水瓶)7 (みずがめ)
首が短く口が薄い茶甕のような珍しい形
つるんとした濃い釉が可愛い印象です。
大甕(おおがめ)
冬に備え山菜や野菜等たくさんの漬物を漬ける場合に用いられたそうです。

旧 成島焼 大口の大甕(おおがめ)
口の直径が約40㎝もある、大きく
垂れも非常に見事な上々の品です。

旧 成島焼 花の大甕(瓶)(おおがめ)
実に丁寧に彫られた植物が目を引き、
彫りが際立つよう灰釉が控えめです。

左の花の大甕の反対側です。
こちらは葉っぱだけですが、スッと
走る葉脈の線が凛々しい表情です。

旧 成島焼 柳の大甕1(瓶) (おおがめ)
柵に囲まれた立派な柳の木を彫った
珍しい甕です。垂れが雨に見えます。

旧 成島焼 柳の大甕2(瓶) (おおがめ)
上部にのみ薄く白釉が施されている為
大きな柳がしっかりと見れます。

旧 成島焼 小振りの大甕(瓶)
底がすぼまった切立のような体配です。
灰釉の広がり方がなんとも絶妙です。

旧 成島焼 龍の大甕(瓶)(おおがめ)
龍が雲間を昇っていく見事な浮彫を配し
胴は鉄釉のみで龍を際立てています。
その他の変わったものや珍しいもの
日用雑器、実用品が中心の旧成島焼ですので様々なものが
作られていました。今では考えられないものも・・・。

何だと思います?実はこれ・・・
旧 成島焼の湯たんぽです。
長い間花入れとして使っていました。

旧 成島焼 線香立て
長い線香を立てておくので底が重く
安定した造りになっています。

旧 成島焼 巾筒(きんとう)
高さ7㎝直径5㎝の小さな円筒形の器。
煎茶道の茶道具で茶巾を入れます。

旧成島 ろうそく立て
スラっとした姿を段々にしぼり、黒釉が
引き締め、上に針が刺してあります。

旧成島の珍品中の珍品。実は・・・
爆弾なんです。戊辰戦争時に藩が
作らせたものなのだそうです。

旧成島 爆弾2
左の爆弾1よりも小振りで濃い鉄釉が
施されています。一輪挿しに良いかも。

旧成島焼の珍品
宝珠を型取った高さ十㎝程の成島焼。
流れる灰釉は藁灰の自然釉でしょう。

左の品の反対側
なんと貯金箱でした。明治時代に
このような貯金玉が出回ったそうです。

左の品の裏側
窯割れを補修するように帯状に紙等で
隠されそこに何か書いたようですね。

旧成島焼の珍品。これは・・・
旧成島焼窯元の陶器の表札です。
資料的価値のある大珍品です。

表札の裏を見ると・・・
成島らしい土。長年壁に掛けてあったの
でしょう。きれいな状態です。
この表札の名前は個人名ゆえモザイクを
掛けました。他に「陶器製造業」・屋号
住所があり、注目は今では使われてない
「南置賜郡廣幡村大字成島」の地名。
調べると廃藩置県、群発足、市町村制、
編入など慌ただしく整理された時代。
その中でも明治22年~昭和29年にこの
住所名が使われています。成島焼第一期
第二期、年代的にどちらもアリですが
書かれた苗字は第二期で再興された
陶工さんのそれ。釉薬の風合から見ても
大正から昭和初期の第二期の窯元さん
と思われます。

旧成島焼の珍品。
飾り台?・・・これは珍しい
と思いきや、裏を見ると →

漬物の重し蓋でした。持つところは
少しエグってあり、しかも素焼きで
滑らないようになっています。

装飾
装飾は禁じられていた旧 成島焼ですが、特注品なのか稀に素晴らしい彫りを配したものが見られます。
彫り

文様入り花器のアップです。

文様入り植木鉢のアップです。

三つ足の水盤のアップです。

波文様の大鉢のアップです。

波紋様水盤のアップです。

歪んだ波紋様の水盤のアップです。

白釉の手あぶりのアップです。

こちらも白釉の手あぶりのアップです。

白釉の家の甕のアップです。

柳の大甕1のアップです。

柳の大甕2のアップです。

花の大甕のアップです。

花の大甕の裏のアップです。

甕や切立甕などに稀についている耳ですが菊を模したものが多く見受けられます。

切立甕7 の耳です。
菊の形状の耳。薄めの造形で
柔らかな感じの仕上がりです。

切立甕9 の耳です。
真上から見た菊の形状の耳で
釉薬が詰まったのか淡い形です。

切立甕10の耳です。
しっかりとした耳で持ちやすいです。
灰釉と下地のにじみが綺麗です。

文様入り花器の耳です。
菊を模ったと思われる形状の耳。
キリッとした美しい仕上がりです。

柳の大甕1の耳です。
魚を模ったもので、なぜ柳に魚なのか
謎ですが、大変珍しい形だと思います。

柳の大甕2の耳です。
こちらはスリムで柳の大甕1と比べると
少し写実的に作られています。

花の大甕の耳です。
柳の大甕1と全く同じ。甕の造りを見ても
おそらく同じ陶工さんだと思われます。
浮彫
耳以外の浮き彫りはまさに豪華絢爛。藩に見つかったら『おとがめ』を受けるのでは?と思える品もあります。

上杉藩家紋入り花入れのアップです。
向き合った雀がはっきりと彫られ
藩の御威光が感じられます。

布袋様の徳利のアップです。
とても優しそうな表情です。
腕の立つ陶工さんですね。

人形すず徳利のアップです。
片膝を付いた平安装束のお武家様?
江戸後期に流行った物語でしょうか?

松の浮彫りの黒釉の器のアップ。
当初は何かの花かな?と思いましたが
松の表現の一つなのだそうです。

松の浮彫の透明釉の器のアップ
左の黒釉の器と同じですが、透明釉の
おかげで彫がきれいに現れています。

松の造形の水盤のアップです。
幹の力強さや繊細な松の葉が見事に
表現され周りの細工も秀逸です。

龍の酒甕の龍です。
力強く昇っていく様が見事な龍。
実に精悍な表情です。

龍の大甕の龍です。
左と同じ陶工さんでしょう。髭の向きを
見ても型押しではないのが分かります。

龍の植木鉢の龍です。
これも同じ陶工さんですね。すべて
別々の所から出てきたものです。

イボイボ火鉢の胴回りのアップです。
大仏様の頭のように粒々が一つ一つ
実に丁寧に配されています。

イボイボ火鉢の鬼面のアップです。
当初、獅子だと思っていたのですが
角と耳があり鬼面だと思われます。

龍の植木鉢の足です。
獅子も珍しく、民俗資料館で一度
見ただけです。あまり無い造形です。

切立甕10の掌の跡
多くの成島焼には指の跡はありますが
掌は初めてです。陶工さんの遊び心?

三つ足の水盤の足です。
装飾的で上品な佇まいですが、大きな
水盤を支える力強い造りの足です。

透明釉の三つ足植木鉢の足です。
左の水盤の足と全く同じ造りです。
何かの意味があるのでしょうか?


旧成島焼の主だった土の他に、赤身の強いオレンジがかった土のものがあります。
現在復興されている水野先生の作品にもこの色があり焼き方の違いなのだそうです。

三つ足香炉1の土

三つ足香炉2の土
左の三つ足香炉1と2は、異なる経路、
異なる時期に手に入れたものですが
土感や造り、釉薬の発色、可愛い足等
同じ陶工さんの作だと思われます。
150年以上を経て同じ場所に集った事に
不思議な感覚を覚えます。

こちらは成島焼だと譲り受けたものですが、気になる点があり確信が持てないもの、
もしくは異なるもの、もしくは成島系の他の焼物だと思われる品です。
成島焼だと言われていたものの中にも、これは本当に成島なのか?と思えるものがあります。藩で決められた形や肌の
品は一目瞭然なのですが変わった品、珍しい品などは確認するようにしています。まずは色々な成島焼と照らし合わせて
土や釉、形などと比べます。佐賀の唐津焼や宮城の堤、会津の本郷、鶴岡の大宝寺などにも成島焼に似ているものも
あるので、その特徴なども踏まえて自分なりに答えを出します。時には資料館などにお邪魔し、陳列された品と比べたり
成島焼に詳しい方々と議論したり、それを納得のいくまで何度も繰り返しますが、それでも自信が持てない場合は
最後の最後の手段として米沢焼の水野氏に見て頂く事もあります。(お邪魔になるので極力控えてはいますが・・・)

そして極めて難しいのは脇窯の存在です。置賜地方には成島焼から派生した多数の脇窯(資料的には成島系窯業と
言うらしいです)があり、米沢市内だけでも花沢焼、官園焼、同心焼、小菅焼、落合焼、南陽市に菖蒲沢焼、白鷹町には
瀬戸山焼、深山焼、飯豊町には椿焼などと言った沢山の窯があったとされています。そこの品などは窯自体が短命だった為
数こそありませんが成島焼に強い目利きの骨董屋さんでもほとんど見分けのつかない物があるそうです。しかし成島に
ルーツを持ち同じ地区で作られた品ですのでこれらの窯のものも成島焼だと言われる愛好者もいらっしゃいます。

              ※成島系窯業の各窯の名称は『東北近世窯における窯道具の転換的原因 高橋 拓 氏 著』より参照させて頂きました。

注…成島焼を復興させておられる米沢焼鳴洲窯(よねざわやき なるしまがま)の水野氏は旧成島焼の窯跡にご自分の
窯を作られました。その窯跡から出土する旧成島焼の品々や割れたかけら等を収集し、徹底した成島焼の研究を
しておられます。成島焼の知識では日本有数の方であると、私は思っております。

旧成島焼だと譲り受けた三つ足の花器。
珍しい細工入りの水盤です。実際この
形は見た事があるのですが土に違和感
がありました。先日有識者に見て頂き
ましたらこの形は確かに存在するが
やはり土は成島よりも会津の本郷
あたりの可能性が高いとの事でした。
重ね焼きをする時の目跡も団子と
呼ばれる成島ではあまりやらない方法
なので可能性はさらに低いそうです。

左の花器の目跡
確かに団子状の物を置いて上の品と
くっつかないようにした跡があります。
成島焼のそれと比べてみるとかなり
大きく柔らかな感じがします。
文献を調べてみると これは籾団子
(もみだんご)と呼ばれる重ね焼きの
技法で成島にもあることはありましたが
数は少ないのだそうです。
他の成島焼の目跡
所有する成島の多くに目跡がありますが
大半が桔梗台という重ね焼き用の道具を
使ったもの。一部が土で作った小さな
支柱で支えたと思われる目跡です。左の
花器のそれと比べると一目瞭然です。




旧 成島焼 三つ足風高台の壺
成島焼だと譲り受けた品です。ドロリと
濃い白釉がたっぷりと広がる明るい
作品です。土に違和感がありましたので
詳しい方々に見て頂きました。
残念ながら成島の可能性は低いとの
ご意見がありましたが、陶器としては
上作なので成島の可能性も捨てきらず
楽しんでいこうと思っております。
旧 成島焼 すず徳利 ①
トロッとしっかり止まった灰釉が
少しくすんだ色で、珍しい景色です。
地元の骨董市で購入したものです。
数人の骨董屋さんは間違いなく成島と
言われましたがよくよく見てみると
黒釉の光沢や白釉の色合い等に
極々微妙に違和感があるので現在
調査中にしました。

旧 成島焼 小型のすず徳利 ②
灰釉を掛けたり浸けたのではなく
筆でサラリと描いたような表情です。
こちらも地元の骨董市で骨董屋さん達の
お墨付きをもらって購入した品です。
しかし筆で書く事は確かにありますが
白釉薬の滲み具合などにほんの少し
違和感を覚え調査中にしました。すずは
全国の窯にある形なので難しいです。

切立甕(きったてがめ)
誰がどう見ても旧成島焼ですが・・・
実は成島の窯で修業をした陶工さんが
白鷹の地で窯を開いた『十王焼』です。
成島焼と偽り米沢に持ちこめば収集家に
高く売れる為、産地偽装品が稀に米沢の
骨董店さんから出てくるそうです。

左の切立甕の土
土も成島焼との差は感じられません。
逆に丁寧な土の処理の仕方は、
成島焼の中でも上の方に見えます。
釉薬も濃い黒釉にトロッと長く流れる
青白い灰釉も見事です。しかも内側の
釉の施しも妥協ない仕事をしています。

成島焼だと断定するに至るまでの過程の一例
逆に、成島焼の中でも珍しい色や形のものは、長い年月、蔵の中で人目から遠ざかったり、
人から人に渡る中で、成島ではない焼き物として現代に伝わった品もあります。
骨董屋さんでもわからないような品を探り当て、成島焼だとの結論に至るのはとても楽しい作業です。

例えばこちらは地元の骨董屋さんで
見つけた品です。市内から出てきたが
何焼か不明との事でした。成島焼は
黒釉の上部に白釉が定番なので、確かに
これを見ただけで成島だと思うのは
難しいのですが、私にはこの形と
釉薬の色に心当たりがありました。

こちらは市内の資料館に展示してある
成島焼の三つ足水盤です。透明釉と
富士の彫に鉄釉の筆描き。口にも鉄釉。
上部に灰釉の帯。珍しい品でしたので
写真を撮らせて頂きましたし、何度も
拝見していたので、しっかりと目に
焼ついておりました。
そして足です。この足の造りは私の
所蔵品の中にも数点ありました。
広がる三本の筋を入れ中央上部には
小さな球。ウサギのようにふっくらした
太ももとそれを支える鋭く力強い足。
左が今回手に入れた植木鉢の足
右が上部掲載の彫紋様水盤の足
同じく上部掲載の歪んだ波紋様
水盤の足も同様の造りをしています。
土は十分成島の色、感触でしたので
間違いなく成島焼だと判断しました。



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