育成費用の計算

果樹・牛馬の育成に要した費用は、成熟したものは減価償却資産となるので、当該年度の経費にすることができません。そこで、育成費用の計算をこの表で行います。
項目名が青色の欄に記入すれば、日数計算や投下費用合計が自動で計算されます。

上記の図は繁殖牛の記入例です

  1. 果樹・牛馬等の名称欄には固有の名を入れます。たとえば、果樹なら樹園地の名前、牛馬ならその名前を記入します。

  2. 育成の種類には、果樹なら品種名あるいは梨、リンゴなどの作物名を、牛なら繁殖牛、乳牛などの種類名を入れます。

  3. 面積数量には果樹なら面積、家畜なら1頭として下さい。

  4. 取得・生産・定植の年月日にはその年月日を入れます。

  5. 前年からの繰越額には、前年に引き続き育成中の期首繰越額を記入します。

  6. 本年の種苗・種付け・素畜費のところには、本年中にあてた費用を記入します。

  7. 経費科目には上段には肥料代とか土壌改良剤などの固定費用名とその費用を基準額欄に記入。
    下段には飼料費など、毎日の費用名と、一日一頭当りの飼料費額を機銃額欄に記入します。

  8. 日数、本年中の投下費用、その合計は自動で計算されます。

  9. 果樹等で、育成中に収穫販売した場合の収入金額を入れます。

  10. 期中に成熟した場合の年月日を入れれば、成熟価格は自動計算されます。
    その成熟額が、減価償却計算での取得額となります。尚、成熟とは牛の場合、初回種付け時が成熟となります。

  11. まだ成熟しないで、そのまま育成中のものは翌年への繰越額に自動で計算され表示します。
    尚、貸借対象表の育成中の果樹・牛馬の欄にその合計額が記入されます。